【AppSheet】VBA脱却の第一歩:スプレッドシートから最初のアプリを自動生成する基本手順
社内のちょっとした業務効率化のために「Excel VBA」で作ったマクロやツール。便利だけど、「作った本人しか直せない」「スマホやタブレットからだと使いにくい」といったお悩みを抱えていませんか?そんなVBAの脱却・移行先として今、非常に熱い視線を集めているのがGoogleのノーコードツール「AppSheet」です。第1回目の本記事では、AppSheetの魅力と注意点をおさえつつ、実際に数分で動かせる最初のアプリ作成手順を解説します!
1. なぜVBAの移行先として「Google AppSheet」が有望なのか?
数あるローコード・ノーコードツールの中でも、VBAユーザーにとってAppSheetが特に「筋が良い」理由は以下の4つです。
- 表計算ソフトがベースという共通点:VBAがExcelを母体にするように、AppSheetはGoogleスプレッドシートやExcelファイルをそのままデータベースとして使えます。データの構造を大きく変えずに移行の検討が可能です。
- 画面デザインを自動生成:VBAでユーザーフォームをポチポチ作ってイベントプロシージャを書く必要はありません。スプレッドシートの列を読み込ませるだけで、PC・スマホ両対応のきれいな画面が自動で出来上がります。
- マルチデバイス対応:Windowsのデスクトップでしか動かないVBAと違い、作った瞬間からスマホアプリやWebアプリとしてどこからでもアクセス可能になります。
- 個人の学習・検証が「完全無料」:自分ひとりで検証・試作する段階であれば、費用をかけずにすぐ試すことができます。
2. 移行を検討する前に知っておきたい「注意点」と「仕組みの違い」
良いことずくめに見えるAppSheetですが、VBAからの移行では以下の点に少しだけ注意が必要です。
- 複雑なVBAの独自コードはそのまま持っていけない:AppSheetはノーコードツールです。VBAで書いていた何百行もの複雑な条件分岐やマクロの自動処理は、AppSheet側の「アクション」や「式(Expression)」の仕組みに置き換える発想の転換が必要です。
- アプリの実態やデータはどこにある?(VBAとの違い):
- VBA:ひとつのExcelファイル(
.xlsm)にプログラムもデータもすべて詰まっていました。 - AppSheet(データ):Googleドライブ上の「Googleスプレッドシート」に保存されます。
- AppSheet(画面・ロジック):AppSheetのクラウドサーバー側に設計図として保存されます。
- AppSheet(添付ファイル):自動でGoogleドライブ内に専用フォルダ(
appsheet/data/...)が作られ、そこに画像などが格納されます。
- VBA:ひとつのExcelファイル(
3. 【実践】最短5分!はじめてのAppSheetアプリを作ってみよう
百聞は一見にしかず。まずは「タスク管理」を題材に、スプレッドシートと連携した最初のアプリを作ってみましょう。
Step 1: 元となるGoogleスプレッドシートを作る
Googleドライブで新しいスプレッドシートを作成し、シート名をAppSheet_Demoとします。1行目のヘッダーにID、タイトル、ステータス、作成日と入力し、適当なテストデータを1行入れておきます。
Step 2: AppSheetに接続してアプリを自動生成する
スプレッドシートを開いた状態でメニューの[拡張機能] > [AppSheet] > [アプリを作成]をクリックします。これだけで、データ構造を読み取った基本アプリの編集画面が自動で立ち上がります。
Step 3: エディタ上で動きを確認する
画面右上のプレビュー画面から「+(追加)」ボタンを押し、データを入力して保存すると、大元のスプレッドシート側に即座にデータが書き込まれることが確認できます。
Step 4: アプリを直接起動して触ってみる
エディタ画面の右上にある「共有(Share)アイコン」(人の形をしたマーク)をクリックし、共有ダイアログの「Share links(共有リンク)」からブラウザ用のリンクを取得します。それをブラウザの別タブで開くことで、編集メニューのない「純粋なユーザー用のアプリ画面」を直接起動してテストできます。
4. おわりに
今回は、VBAの移行先としてのAppSheetのポテンシャル、データの仕組み、そして実際にシートからアプリを自動生成して直接起動するまでの流れを解説しました。次回以降は、実用的な業務ツールに近づけるための設定やアクションについて掘り下げていきたいと思います!お楽しみに。